山形にも、夜風が心地よくかんじる季節がもうすぐ訪れます。
そんな中、毎年8月5日~7日の3日間にかけて開催される「花笠まつり」
2022年ついに開催60周年をむかえました。
県花である紅花の笠が、山形の夜に踊り舞うこのまつり。
いつから始まった祭りでその由来や起源が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは花笠まつりの由来や起源、まつりの特徴をお伝えしていきます。
花笠まつりの由来や起源は何?
花笠まつりといえば「ヤッショ!マカショ!」のかけ声。
花笠音頭(はながさおんど)にあわせて、紅花の笠で踊る山形伝統のまつりです。
その由来や起源とは何なのか?花笠踊りとは?花笠音頭とは?
次でお伝えしていきます。
●花笠まつりの由来や起源とは?
昭和38年(1963年)山形県・山形市・山形新聞社・山形商工会議所などが中心となり、「蔵王夏まつり」が開催されました。
蔵王の観光開発とそのPRが目的だったそう。
そして、この蔵王夏まつりの一つであった「花笠音頭大パレード」
このまつりが昭和40年(1965年)には単独のまつりとなりました。
それこそが今にいたる「花笠まつり」です。
●花笠踊りとは?
もともとは10種類ものさまざまな踊りがありました。
そんな中、第1回目の花笠音頭パレードにむけて、踊りを一本化しようということに。
その一本化された踊りこそ、「正調花笠踊り~薫風最上川(くんぷうもがみがわ)~」通称「女踊り」
この踊り、花笠まつりにとっては代表的な踊りなんです。
その後も個性あふれる踊りがうまれ、現在の4種類の踊りにいたりました。
・正調花笠踊り~薫風最上川~ 通称「女踊り」
山形県の最上川をわたる爽やかな風、稲穂の揺れをイメージ
・正調花笠踊り~蔵王暁光(ぎょうこう)~」 通称「男踊り」
蔵王連峰の夜明け、自然の恵みへの感謝をイメージ
・笠回し系花笠踊り
花笠踊り発祥の地である尾花沢系の豪快な踊り
熱気が伝わってくるほどのダイナミックな踊り
・創作花笠踊り
参加者が自由に考えた踊り
上品な踊り、かっこいい踊り、かわいらしい踊りまで、様々な形があります。
着物や衣装、美しいメイク、華やかな小道具すらも観ていて楽しくなるほど!
開催3日間ともに20:30頃からとび入りコーナーもありますよ♪(パレード最後尾)
花笠踊り見たこともあるし踊ったこともあるけど、花笠まつりはまだ見たことなくて!山形県人なのに!
て事で来ました!人生初!みんな綺麗!#山形花笠まつり pic.twitter.com/TBCpSRZqvl— さちこ (@s_achih_ochi) August 7, 2022
●花笠音頭とは?
花笠音頭は山形の最上川の流れにそった、山形ならではの名所や名物を歌ったものです。
全部で15歌詞もあります!
歌詞は一般の公募から13歌、もともとあった2歌をあわせて15歌となりました。
花笠音頭は別名「花笠踊り唄」ともよばれています。
この唄が歌われるようになった起源は所説あるそうです。
・山形県村山地方で歌われていた「土突き唄(どんつきうた)」が由来。
「土突き唄」とは土突き作業をするときに調子をあわせるための作業歌のこと。
その作業歌に、船方節や八木節というものがミックスされ、「花笠音頭」がうまれたそう。
※土突きとは地面を突いて固めること。
・土突き作業をするとき、みんなで調子をあわせるためのかけ声が「ヤッショ、マカショ」。
・「酒田舟方節」という唄から、「ヤッショ、マカショ」をとりいれた、など。
現在のように三味線や太鼓などの伴奏をくわえ、民謡化したのは昭和初期とのこと。
一度聴いたら覚えてしまうリズムなので、会場には手拍子が鳴りひびきます。
じつは会場内では花笠のプリントがされたうちわが貰えることも!
うちわを貰ったらぜひ、手拍子で盛り上げちゃいましょう♪
花笠まつりの特徴や関連イベントを紹介!
ここからはまつりの開催日程や関連イベントについてお伝えしていきます。
まつりの概要
●開催日
毎年8月5日・6日・7日の3日間
●開催時間
18:00~21:45頃
●会場
十日町・本町・七日町通り~文翔館前
●交通規制
17:50~22:00頃(※一部16:00~の区間あり)
●踊り手数
約14,000人、約160団体(3日間を通して)
●天候規制
雨天決行、悪天中止(※状況により内容変更あり)
●祭神
蔵王大権現
関連イベント
●やまがた花笠食フェスタ㏌文翔館
【開催日】8月5日~7日
【時間】17:00~21:30(7日のみ21:00まで)
【会場】文翔館議事堂前広場
【内容】山形のおいしい食を味わえるブース・出店
●昼も楽しく花笠まつり
【開催日】8月5日~7日
【時間】調整中
【会場】調整中
【内容】第1部 花笠舞踊団による正調花笠ステージ踊り 披露
第2部 山形大学花笠サークル四面楚歌による笠回し踊り 披露
共通 踊りを観たあとの、正調花笠踊りの体験
まとめ
3日間にわたって開催される山形花笠まつり。
夜になれば会場のちょうちんもカラフルに灯ります。
踊りを観るもよし、花笠音頭にあわせて手拍子をするもよし!
もちろん山形のおいしいものを食べるもよし♪
五感をとおして、山形の夏の風物詩「花笠まつり」を楽しんでみてはいかがでしょうか。