プロ野球界でまた新たな伝説が生まれました!
それは2022年4月10日に開催された千葉ZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテマリーンズとオリックス・バッファローズとの試合!
ロッテの佐々木朗希投手が完全試合をやってのけました!
また1試合での19奪三振、13連続三振を奪うなど、完全試合の他にも日本記録を打ち立てました。
まさに伝説の試合となりました。
そもそも野球での完全試合とは何でしょうか。
完全試合を達成する条件やノーヒット・ノーランの違いを解説していきます!
完全試合達成の条件とは?
野球の基本的なルールとしてまずは解説していきます。
野球は通常9回まであり、各回で表裏があり攻める側と守り側があります。
また守る方は1回で3つのアウトを取ると攻守が交代し、攻める側になります。
同じように攻める側も3回のアウトを取られると、攻守が交代し、次は守る側になります。
つまり、試合が終了するまで、27回(9回×3つのアウト)のアウトが必要になります。
(もちろん試合が終了するには、9回終了時に得点差が発生する必要があります)
この27回のアウトを取る中で1度もランナーを出塁させずに試合を終わらすことを完全試合と言います!
野球でランナーが出塁するのは、ヒットやホームランを打ったり、ファーボール(四球)やデッドボール(死球)に加えて、打撃妨害、振り逃げなどがありますが、
ピッチャーとして出場した時に、このような出塁も含めて許さないことです。
その他にもエラーで出塁する可能性もありますが、
完全試合を達成するためにエラーも許されません!
なので、ピッチャー以外の野手もエラーができないので、
非常に緊張感のある中で試合を行うことになります。
その他にも9回ということが条件であり、降雨によって試合が中止になった場合は
その時点でランナーを1人も出していない状態でも、完全試合とは認められません。
また、高校野球やアマチュアの試合では、9回ではなく7回制や、コールドゲームなどを採用し、9回まで実施せずに試合が終了することもあります。
このように9回を満たさずに試合が終わり、その時にランナーを1人も出していない状態でも
これも完全試合とは公式的には認められません。
つまり、完全試合を達成するのは、ピッチャーが相手の打者を抑えるのは大前提ですが、
その他、エラーをしないように野手の協力や、雨で試合が途中で終わらないように天気も味方にする必要があります。
これらの難易度が高い状態をクリアすることで、完全試合を達成することができます。
ノーヒット・ノーランとの違い!
同じようにプロ野球の試合結果でよく聞くことがある『ノーヒット・ノーラン』。
今回の完全試合とノーヒット・ノーランの違いは何でしょうか?
完全試合は上記の通りに、27回のアウトを取るなかで、1人もランナーを出塁させないことです。
一方で、ノーヒット・ノーランの達成条件は
その名の通りにヒットを1本も与えないことと、無得点の抑えることです。
ノーヒット・ノーランは無安打無得点と呼ばれます。
つまり、完全試合とノーヒット・ノーランの違いはヒット以外でランナーの出塁を許すかどうかです。
ヒット以外の出塁として、ファーボール(四球)やデッドボール(死球)に加えて、
エラー(失策)、打撃妨害、振り逃げなども含みます。
過去の記録を比較すると、完全試合達成者は今回のロッテ佐々木選手を含めると、16人で16回達成されています。
一方で、ノーヒット・ノーランの達成者は83人で計94回達成されています。
完全試合を2回達成した人がいないため、完全試合は16回ですが、
ノーヒット・ノーランを複数回達成した選手がいるため、達成者と達成回数が一致しません。
もちろん、完全試合はノーヒット・ノーランを達成することでもあります。
過去のプロ野球 完全試合達成者
今回、2022年4月10日に千葉ロッテマリーンズの佐々木選手が達成した完全試合!
こらは日本プロ野球では28年ぶりの快挙です!
28年ぶりということで、その難しさが良く分かると思います。
そんな完全試合を達成した選手は他にどんな方がいるのでしょうか。
28年前に完全試合達成者を紹介していきます。
まずは、28年前に達成したのが、当時セリーグで巨人の『槙原寛己(まきはらひろみ)』さんです。
今でもプロ野球の解説をテレビでしているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
槙原選手の前が更にさかのぼって1974年になります。
もうこの当時のプロ野球のことを詳しく覚えている方も少ないのではないでしょうか。
やはり、それくらい完全試合の達成は難しい記録なんだと思います。
まとめ
本記事では、プロ野球での完全試合の達成条件をまとめました。
また、よく聞くノーヒット・ノーランとの違いを説明しました!
今回完全試合を達成した千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手はまだ20歳です。
今後もまだまだ若く、これからも様々な記録を打ち立ててくれるのではないでしょうか。
そんな活躍を期待したいと思います!