2023年2月17日(金)より、ミュシャ展『マルチ・アーティストの先駆者』が美術館「えき」KYOTOで開催されます。
本展の見どころはマルチな才能を発揮していったミュシャのデザインの仕事にフォーカスしています。
無名時代〜ミュシャ芸術の頂点までが紹介され、他に彼のプライベートが垣間見える写真、素描などがみれます。
この世に1つしかない直筆の作品や初期のたちなど、160点と共に楽しめます。
本記事では、ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者の見どころや開催概要を紹介します!
ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者の見どころは?
いろんなテーマでのミュシャ展は過去に開催されていますが、今回は彼のアーティストとしての変遷を辿ることができます。
彼を有名にした数々のポスター作品だけじゃない、彼のマルチ・アーティストとしての魅力がみれます。
5つの章に分けて紹介されていきます。
1~2章
1〜2章で彼の経歴がスタートした挿絵画家としての作品〜パリで有名画家となった「ジスモンダ」のポスターなどの作品が紹介されていきます。
3章
3章ではミュシャが手がけたデザインの仕事が紹介されていきます。
彼が生きた時代は消費文化の始まりでもあった時代でした。
生活の中のデザインを積極的に彼は手がけました。
お菓子や香水などのパッケージデザイン、広告、宝飾品などです。
当時の生活の中での彼の仕事をたっぷり観ることができます。
4章
4章では彼のプライベートなみれるような作品を見ることができます。
彼自身が撮った写真、芸術家になる前のノートに描かれた素描などのミュシャの人間性をみることができる章です。
5章
5章では一点ものの作品が紹介されます。
挿絵の原画、油彩画や素描などもみることができます。
ミュシャ、晩年の重要な仕事だった「スラヴ叙事詩」のための練習用の絵などの貴重なものが紹介されます。
「ミュシャ展 ~マルチ・アーティストの先駆者~」美術館「えき」KYOTOで2月17日(金)から。
アール・ヌーヴォーの代表的存在。ポスターはじめ多岐にわたるジャンルで活躍しました。今展では特にデザインの仕事に着目し、マルチ・アーティストとしてのミュシャをひも解きます。 https://t.co/KV0VGhIr8B pic.twitter.com/6sTAjYhobl— 美術展ナビ (@art_ex_japan) January 30, 2023
ミャシャ作品の見どころは?
「線の画家」とも呼ばれるミュシャの、なめらかで見ていて気持ちのいい描線、
花や植物などの自然モチーフとした曲線をふんだんに使った華やかなデザイン、
美しい優しいパステル調の色使い、東洋の要素が融合したような作品が特徴です。
無名時代やそれ以前からの素描や挿絵からも、ミュシャのらしい描線がみれます。
ミュシャが活躍した時代はフランスで「ジャポニズム」と呼ばれる日本文化が流行して時でもあります。
「ジャポニズム」の中でも浮世絵は当時の芸術家に大きな影響を与えたそうです。
ミュシャもその影響を受けたひとりです。
浮世絵の構図やインスピレーションはポスターに取りいれられています。
またミュシャの作風も当時の日本の芸術家に大きな影響を与えています。
日本でデザインやイラストの模範になっています。
現代でも多くの芸術家やイラストレーター、漫画家にインスピレーションを与えています。
今でも多くの日本人から愛されている理由は、日本の芸術、デザインに影響を与えているからではないでしょうか。
ミュシャ展の開催概要
2023年2月17日から京都で開催されます。
開催期間 : 2023年2月17日(金)〜3月26日(日)
開催時間 : 10:00〜19:30 ※最終入場は30分前まで
休館日 : 会期中は無休
入場料 : 一般1000円(前売り800円)
高・大学生800円(前売り600円)
小・中学生600円(前売り400円)
場所 : 美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内JR京都伊勢丹7階隣接)
アクセス : JR京都駅、九条駅、東寺駅
また2023年4月8日から福岡でも開催されます。
開催期間 : 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
開催時間 : 9:30分~17:30分 ※最終入場は30分前まで
休館日 : 月曜
入場料 : 一般1700円(前売り1500円)
高・大学生1000円(前売り800円)
小・中学生600円(前売り400円)
場所 : 福岡市美術館
アクセス :福岡市地下鉄 大濠公園駅徒歩10分
「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」福岡市美術館で、デザイン・絵画・写真など多様な仕事を紹介 – https://t.co/Mxi5OBpDy1 pic.twitter.com/2Etazf3I9F
— Fashion Press (@fashionpressnet) January 30, 2023
まとめ
今回のミュシャ展『マルチ・アーティストの先駆者』は他のミュシャ展に行ったことのある人も、初めての人にも楽しめる内容の展示会だと思います。
彼に人間性や考え方にも触れることができるんじゃないでしょうか。
ミュシャは自らの作品を広告に積極的に利用したはじめての芸術家でした。
ミュシャは芸術を「特権階級のための芸術至上主義的表現ではなく、常に民衆とともにあること」と考えていたそうです。
その思想がジャンルに拘らず、マルチに活動できた理由だったのかもしれませんね。
今でもたくさんの人に愛されて、影響を与えているミュシャの作品をこの機会に是非見に行ってください!