2022年に3年ぶりの開催となった福島県郡山市最大の祭りであるうねめまつりですが、2023年はおこなわれるのでしょうか?
この記事では、2023年郡山うねめまつりの開催情報、うねめまつりの歴史や由来、アクセス方法を調査しました。
ぜひ本記事を参考に参加を検討下さい!
郡山うねめまつりの歴史や由来は何?
昭和40年の郡山市の市町村合併を機に、市民が一体となれる祭りを作るため、郷土の采女(うねめ)物語を主題とした「うねめまつり」が始まりました。
この采女物語は郡山市だけでなく奈良市にも残されており、奈良市と郡山市は采女伝説が縁で姉妹都市を締結しています。
郡山市の「うねめまつり」、奈良市の「采女祭」にはそれぞれの市から親善使節団が派遣され交流を深めています。
次にその采女物語について紹介します!
采女物語とは?
郡山うねめまつりの由来となった采女物語を紹介します。
約1300年ほど前、現在の郡山である「陸奥の国安積の里」では冷害により朝廷への貢物ができず、里人は困り果てていました。
このため奈良の都から巡察使である葛城王(かつらぎおう)が訪れました。
里人たちは窮状を葛城王に訴え、貢物の免除をお願いしましたが、その願いは却下されてしまいます。
その夜、王をもてなす宴が開かれ王は里長の娘、春姫を見そめました。
春姫は心から王をもてなし、
『安積山影さえ見ゆる 山の井の 浅き心を我が思わなくに』
【訳】※「安積釆女とその時代」より(今泉正顕氏著)
どうしてご機嫌が悪いのですか。安積山のふもとに山の井の清水があります。安積山の影を水面に映し、浅い井戸のように思われますが、どうして、どうして、とても深い清水です。
それと同じで私たちが王をお慕いしている気持ちはとても深いものです。どうかご機嫌を直して下さい。
と歌を詠み献上したところ、王は大変喜びました。春姫を帝の采女として献上すれば、貢物を三年間免除すると条件を出しました。
采女とは、朝廷で天皇や皇后の身の回りのお世話をおこなう女官のことで、一種の人質と考えられています。
春姫には、相思相愛の許嫁がいましたが悲しみをこらえて別れました。
都で春姫は、帝の寵愛を受けていましたが、仲秋の名月の日、猿沢の池畔の柳で入水したように見せ、愛する人の待つ安積へ向かいました。
しかしすでに愛する人は亡くなっていました。
春姫は後を追って愛する人が亡くなった場所である「山の井清水」に身を投げました。
安積の里にも春が訪れると、山の井清水の周りには一面に薄紫の美しい可憐な花が咲き乱れていたそうです。
春姫たちの永遠の愛が結ばれ、この花になったのだと噂になり「安積の花かつみ」と呼ばれるようになりました。
引用:うねめまつり公式
「ハナカツミ」は万葉集や古今和歌集にも登場しています。
さらに松尾芭蕉も奥の細道の旅中、この花を探していたそうで、郡山市の市の花に制定されています。
郡山うねめまつり2023の開催情報
2023年の郡山うねめまつりの開催はまだ未定です。
毎年8月の第1金・土・日の3日間おこなわれるので、2023年は8月4日(金)~8月6日(日)で開催されると思われます。
うねめまつりでは、ミスうねめコンテストや郡山市の商工会議所に所属する団体や学校、サークルなどによるうねめ踊り流しが開催されます。
また詳細が決まれば本記事で紹介します!
郡山うねめまつり2023のアクセス方法は?
うねめまつりは郡山駅前で開催されます。
〇電車
JR郡山駅から徒歩1分
〇車
うねめまつりの開催期間中は郡山駅前は大幅な交通規制があり、駅前にはほぼ進入できません。
バス停も休止になるため、少し離れた駐車場を利用し、徒歩で郡山駅前に行くのがいいでしょう。
参考に2022年の交通規制のエリアを紹介します。
引用:公式サイト
まとめ
郡山うねめまつりの歴史や由来、2023の開催情報について紹介しました!
・2023年のうねめまつりは開催未定だが、毎年8月の第1金・土・日に開催される
・うねめまつりは「采女物語」が由来になっている
・開催期間中は交通規制により郡山駅前は車で進入不可となる
以上、2023年郡山うねめまつりの開催情報や歴史、アクセス方法をまとめました。
出店もありますが、大変混雑が予想されますので軽食は混まない時間帯がオススメです。
ぜひ、この夏は郡山駅で本イベントを楽しみましょう~